積み立て退職金の受け取り額は混沌

企業が従業員に支払う退職金については、多くの企業が積み立てを行っていると思いますが、いずれの制度であれ、積み立てししを昔から行っている企業は、退職金の受け取り金額が思うように積み立てられていないのではないでしょうか。

というのも退職金の将来受け取り額はバブル以前の高利率の運用を前提に計算されています。

しかし、長引く低金利のため運用がままならず、将来受け取り額まで十分積み立てられていません。

場合によっては当初受け取り予定額の３分の１程度しか積み立てられていないような状況になっているところもあります。

そして退職金制度を取り入れている企業は、受け取り額が減ったからといって、むやみに退職金の減額は出来ず差額分は保証しなければなりません。

よって企業は従業員の退職金受け取り額を十分に確保しようとするなら、退職金制度の改革というのは避けて通れない問題です。

放置しておけば確実に将来債務となるため、企業にとっては早めの対応が肝心といえるでしょう。